リ・ボーン

男と女・共にめざそう明日のうしく
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｢リ・ボーン｣という名称は、｢再生｣という意味があります。｢男と女が人間としての尊厳を大切に、共に生まれ変わる力を持てること｣また、｢人の心を結ぶきずなは優しいリボンのようでありたい｣との願いが込められています。

シリーズQ&A
セクシュアル・ハラスメントについて(基礎知識編)

Q．セクシュアル・ハラスメントについて教えてください。セクハラの被害者は女性だけなのですか？　また、セクハラに該当するかどうかの判断基準はあるのですか？

A．「セクシュアル･ハラスメント」という言葉の普及とともに、“セクハラ”は社会的問題として取り上げられるようになりました。平成11年4月には改正男女雇用機会均等法が施行され、職場におけるセクシュアル･ハラスメントが法的に規制されました。しかし、その実態は、いまだに解消されず、職場の対策は不十分だと感じている人や、上司に相談したらかえって状況が悪くなったという人の声も聞かれます。そして職場内だけでは解決できず、実際に裁判になるケースが増えているのが事実です。
　セクシュアル・ハラスメントは、一言でいえば「相手方の意に反する性的な発言や行動」ということができるでしょう。この行為には、支配する・支配されるという力関係が根底にあります。たとえば上司と部下という力関係の中で、自分の持つ優位な立場や力を背景に、相手が抗議や拒否もできないことがわかっていながら、相手の意に反する性的な発言や行動をする、これはセクシュアル･ハラスメントの一つの形です。ですから、優位な立場にいるのが男性とは限りませんし、拒否できない立場にいるのが女性とは限りません。被害者は女性だけではありませんが、被害者のほとんどは女性であるのが実情です。
　セクシュアル･ハラスメントは、二つの型に分類されており、前述したように、事業主や上司がその地位を利用して、性的な行為・発言をし、それが拒否されたり、抗議や抵抗されたため、理由もなく解雇したり、不当な配置転換や降格などの報復行為などが行われることを「対価型セクシュアル･ハラスメント」といいます。もう一つは、「環境型セクシュアル･ハラスメント」といい、性的な発言や身体に触れたりなどの行為を受けたため、出勤が苦痛になったり、仕事がしにくい環境になることを指します。
　また、容姿や年齢、結婚など個人的なことを話題にすることも、セクシュアル･ハラスメントに当たります。たとえそれが軽い気持ちや冗談であったとしても、相手が不快に感じればセクシュアル･ハラスメントになります。不快と感じるかどうかは、言う人と聞く人の人間関係によっても違ってきますし、性や人権感覚に対する感受性によっても異なることを理解することが必要です。
　セクシュアル･ハラスメントは受け手が不快と感じるかどうかが基本であり、これさえしなければ、言わなければセクシュアル･ハラスメントと指弾されなくて済むという基準を示すことはできないのです。

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