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作成日:2006/03/31


市民特派員レポート 男女共同参画社会の今

ジェンダー視点からの行政改革 広報うしく市民特派員 飯塚 寿子

男女共同参画社会ってどんなこと

 平成8年、国の施策により牛久市においても、男女共同参画の取り組みがスタートし、約10年が経過しました。その間、男女共同参画審議会もでき、広報紙を通して条例や基本計画が発表されましたが、なかなか浸透されにくいようです。しかしながら、男女共同参画ネットワーク(※1)が設立され、関心は高まってきました。
 また、学校教育の中でも、男女共同参画社会に関する授業が組み込まれ、平成15年度と16年度に旧牛久市民センターで開催された「男と女のフォーラム」では、小中学校も展示発表に参加し、大勢の市民が来場しました。
 男女共同参画社会とは、男性も女性も性別にかかわりなく個性と能力を生かし、対等に社会のあらゆる分野に参画でき、かつ共に責任を担うべき社会です。皆さんの周りではどうでしょうか。(写真)小中学校の取り組み展示発表

「わたし」発「みんな」行、連続講座

 牛久市の取り組みに、男女共同参画に関する情報の定期的な広報紙への掲載や、年に一度の情報紙「リ・ボーン」の各戸回覧などがあり、啓発活動などを発信しています。最近では、5回連続講座を実施し、関心の高い市民が講師の渡辺七子氏の若々しい語り口に、頭をフル回転させながら受講しました。
 連続講座はグループワークを中心に、アンケートの作成・回収・集計・分析の一連の作業を通してジェンダー(※2)に気付いていくというものでした。そのアンケートは、7項目の質問に対して「あっていい違い」と思うか、「あってはいけない違い」と思うかを答えるものでした。その中に一番身近な問題を問う「共働きの家庭でも女性の方に家事の負担が多くなる」という質問があり、その回答は、男女差よりも、年齢によって違うことが分かりました。若い人たちは「お互いに協力しあう」とすんなり答えています。40歳代後半からは「女性がやるもの。仕事で精一杯、疲れてできない」。50〜60歳代では、出来上がってしまった家庭観、固定観念があるようです。
 生活状況やおかれている立場で回答が変わることがみえてきました。(写真)連続講座の中でのグループ作業

ジェンダー視点からの行政改革5回連続講座と連動の公開講座より

 1月28日、「地方分権・行政改革と男女共同参画」と題し、牛久市の市民満足度調査を取り上げて、茨城大学の渋谷敦司教授の公開講座が実施されました。
 興味を持ったのは、「自由回答をジェンダー視点から分析した場合、女性は治安、環境、子育て支援、文化活動に関心や満足度が高く、男性は行財政改革、文化財、市民参加の促進に関心度が高い」ということ。これらを例にして、行政改革を念頭に入れた男女共同参画社会とは、社会的、生物学的性差、ジェンダー視点で取り組むこと。それぞれの立場、置かれた状況の違いから考え方も違って当然で、お互いの意見を認めあい、意識しあいながら住みよい社会・街づくりをしていかなければならないことではないかと理解しました。
 公開講座の会場には、男性も多く参加。また市の管理職が研修会として参加しており、牛久市の男女共同参画社会推進の取り組みに、市民と共に協働する姿勢を感じました。
(写真)熱心に講演を行う渋谷教授
※1 男女共同参画ネットワーク…市民と行政のパートナーシップで男女共同参画を推進し、市内で活動する団体のネットワーク化を図るために平成15年10月に結成された。
※ 2 ジェンダー(社会的性別)…生物学的性別に対して、社会によって作り上げられた「男性像」・「女性像」のような男女の別を示す概念であり、それ自体に良い悪いの価値を含むものではない。
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