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育てます 私たちの公園 〜牛久市公園里親制度〜


 身近な公園を里子に見立て、市民が里親となって公園を管理していく「公園里親制度」が徐々に広がりをみせています。
 公園里親制度は、自分たちの住んでいる近くの公園を自分たちの手で清掃、除草、植木の刈り込みなどを行ったり、公園内の危険個所などの情報を市に知らせたりすることで、より清潔で安全な公園にすることを目指します。また、市は里親活動に必要な物品などの支給・貸与、ボランティア活動保険の加入手続きや里親活動の表示板の設置などで活動を支援します。市民と行政がパートナーシップのもとで公園の美化を進め、地域の人たちから愛される公園をつくっていこうという制度です。
 里親活動を行っているのは、刈谷、竹の台、小坂団地の各地区(6月末日現在)。それぞれの活動を紹介します。

刈谷自治会

 市では平成15年7月に同制度を立ち上げて協議を進め、平成16年11月に公園里親第1号として刈谷自治会が活動を始めることになりました。同地区には五つの公園があり、自治会館に隣接していること、行事や事業などを含め一般の住民の使用頻度が高いことなどから、刈谷第二街区公園(刈谷1丁目・約5500゚)で活動することになりました。現在、活動の主体は自治会役員の18人。(上写真)
 同自治会の皆川國憲会長は「公園愛護と刈谷地区の他公園への普及の拠点にしたい。まずは自治会役員が率先し、諸クラブや有志などへの波及効果を狙う。その手段として口コミや機会あるごとに地区内配布の『刈谷だよリ』などに記事を掲載し、周知運動を図っている」と話しています。
 活動としては、定期的に公園内はもちろん自治会館周辺・駐車場の清掃・除草、低木の刈り込みなどにより、環境衛生や美化運動の推進、さらには犯罪の抑止力になることも期待しています。
 一方、5月から9月ごろまでは雑草や樹木の成長も著しく、支給された備品だけでは作業が追い付かない部分も多く、今後も市とは危険個所なども含め、問題が生じた際は速やかな情報提供で連携を図っていきたいとのこと。
 しかし一番の問題は、公園利用者のマナーの悪さ。役員からは「せっかくきれいに清掃した後に、犬のふんを処理しない飼い主の多さと飲食後のごみや自転車の放置、さらに粗大ごみや家庭ごみなどを捨てるなど、一部の人の自覚のなさに失望する」といった声も出ています。

竹の台行政区

 4月21日に調印し、柏田第一街区公園(上柏田2丁目・約2700゚)で活動することになった竹の台行政区(塩田幹夫区長)では、6月26日に初めての作業を行いました。回覧で参加を呼び掛け、行政区役員、長寿会、ふれあいサロン、子供会、PTA、防犯パトロール隊などから有志が参加。暑い日にもかかわらず約40人が参加し、公園内の草取り、植木の刈り込みなどに汗を流しました。刈り取った草は、市指定のごみ袋に35袋。
 長寿会会長の西弘さんは「将来的には公園内に花壇などを作り、刈り取った草を腐葉土にして利用したい」とのこと。発起人の一人、野田雅美さんは「公園をきれいにするだけでなく、刈り取った草の再利用など環境問題も含めて取り組んでいきたい」と話しています。
 今後は毎月第4日曜日に作業を実施していく予定。参加した石塚敏夫さんは「たくさんの人が参加してくれてうれしい。この公園を牛久一の公園にしたい」と張り切っています。
(右上写真)初回の作業に約40人が参加した竹の台行政区

小坂団地行政区

 小坂団地行政区(伴場伸夫区長)では、小坂団地朗人クラブ(中和田正一会長)が主体となって活動を続けています。同クラブでは、月〜金曜の毎日、小坂第一街区公園(小坂町・約3000゚)でクロッケーやグラウンドゴルフなどを行う一方、平成15年7月からは、公園を少しでもきれいに安全にしようと、草刈りや低木のせん定、さらに危険個所探しなどを始めました。また、公園内の落ち葉を使った腐葉土作りは4年目を迎え、区内に3カ所ある花壇の肥料として、毎年きれいな花を咲かせています。
 これらの活動をする人たちを、心と体の健康を維持しながら、地域に奉仕しようということから「ながら活動隊」と名付けました。毎日約15人の隊員が入れ代わり立ち代わり活動しています。隊長の蓮実与一さんは「健康を第一に考えながら、地域のための活動を続けていきたい」と話しています。
 この活動が公園里親制度の要件を十分満たしていることから、4月21日に同制度の調印を行いました。隊員の一人、高橋定さんは「きれいな公園にすることで、ごみや犬のふんなどが減ってきている」と喜んでいます。(右上写真)土・日曜日と夏休みは、子どもたちが公園を利用するので活動はお休み(小坂団地の「ながら活動隊」)

 当制度の第1号として活動を開始し、9カ月間の活動の中で今後の課題なども見えてきた刈谷自治会。当制度によって、公園美化活動をはじめとする地域活性化のためのさまざまな案が出てきている竹の台行政区。これまでの活動に当制度を活用することによって、さらなる充実を図ろうとする小坂団地行政区。公園の美化活動を通し、さまざまな形で地域の人々のつながりが、はぐくまれています。

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