作成日:2004/08/12


男と女・共にめざそう明日のうしく
男女共同参画をめざして
市市民活動課男女共同参画推進室
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男女共同参画社会と女性の能力発揮(第2回)

Q.少子高齢化により労働力人口が減少し始めている中で、女性の労働力がますます重要になってくると思われますが、現状はどうですか?

A.●女性の労働力

 少子化に伴い、生産年齢人口は平成7年を頂点に減少し始めていて、今後も減少し続けることが予想されています。今後は、女性の労働力をもっと有効に活用することがますます必要になっています。
 男女の労働力人口の割合を年齢別にグラフ化すると、男性が20歳代後半から50歳代までを山とする台形を描くのに対し、女性では、30歳代前半を谷とするM字型の曲線を描いています。これは、昭和40年代からみられるわが国の女性労働力率の特徴となっています。

●M字カーブ

 この日本女性の働き方の特徴は「M字カーブ」と呼ばれています。女性の平均初婚年齢は27.6歳(平成15年厚生労働省人口動態調査)、第一子出生時の母の平均年齢が28.6歳(平成15年厚生労働省人口動態調査)であることを考えると、日本の女性は、出産・子育ての期間は仕事を辞めて家事・育児に専念し、子育てが一段落した時点で再就職するというライフスタイルの人が多いというのが分かります。
 この特徴は、諸外国でもみられるものなのでしょうか。OECD(経済開発協力機構)に加盟している各国の女性の労働力率をみてみると、M字型の曲線を描いているのは韓国だけとなっています。

●潜在的労働力率

 就業していない女性のうち就業を希望する人は、労働力率の低い30歳代に多く、就業希望者に労働力人口を加えて算出した潜在的労働力率をみると、M字のくぼみはほとんどなくなります。
 これは、就業希望は持っているが、出産や育児などにより働き続けることが困難になり、自らの意思に反して仕事を辞めなければならない女性が多いことを示しています。
 この日本女性の働き方の特徴は、女性に家事・育児を負担させるという固定的な性別役割分担の考え方が根強く残っていることを示し、また働き続けるための環境や条件が整っていないことを意味しています。

※注…潜在的労働力率は、労働力人口に就業希望者を足したものを、15歳以上人口で除し、100をかけた値です。
<資料:総務省「労働力調査詳細結果」(平成14年平均)>

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