作成日:2005/01/31


平成16年度 人権の花ひらく


 小学生を対象として全国的に「人権の花運動」が実施されています。花の栽培を通じて子どもたちの情操を豊かにし、子どもたちに優しい思いやりの心を育てることを目的としています。今年は市内全七校を含む、県内二十八校が実施しました。
 学校の花だんや校庭いっぱいに咲いた花、通学路の沿道を美しく飾った花、老人ホームで喜ばれた花、心の花「人権の花」が見事に開花しました。

花いっぱいの学校に  牛久第二小学校6年 日向桂太(ひなた けいた)

 「今日は、どんな仕事があるのかな」
 委員会のある水曜日は、とても楽しみな日です。栽培委員会では、花だんやプランターに花の苗を植えたり、ポットに種をまいたり、咲き終わった花をつみ取ったりしています。
 僕は、花を植えるときに「この花を見た人の心が優しくなれたらいいなぁ」と思っています。そうすれば、悪口を言ったり、けんかをしたりする人がいなくなるんじゃないかと思います。また、花だんにきれいな花が咲いていたら、花を折ったり、踏んだりする人がいなくなると思っています。花は何も言わないけれど、いつの間にか人の心を優しくしてくれているように、僕は感じています。
 牛久二小では、用務の飯田さんが、時々花に水をやったり、花を飾ったりしてくれます。前に飯田さんにインタビューしたときに、「花が大好きです。この学校も花がいっぱいになって、みんなの笑顔があふれるようになるといいな」と言っていました。僕もそう思っています。栽培委員会のみんなも、きっとそう思って世話をしているんだと思います。みんなの思いが広まって、優しさが、花と一緒に学校中に広まってくれるように願って、僕はこれからも、世話を続けていこうと思います。

「人権の花運動」に参加して  向台小学校6年 黒羽亮一(くろは りょういち)

 僕は、今年、ボランティア委員会の委員長になりました。そして春、ボランティア委員会と栽培委員会が合同でポットに苗植えをしました。そのポット苗からできた花は、老人会などの福祉施設に寄付することになっています。
 僕は、最初は何でそんなことをしなきゃいけないんだろうと、イヤイヤ苗植えをしました。でも、何のためにその事をするのかを知ったら、僕の気持ちは変わり、きれいな花が咲くようにと一生懸命ポットに苗を植えました。その期間は、帰るのがみんなより、かなり遅くなったけど、僕はとてもやりがいがある仕事ができて良かったと思いました。
 僕は、普段は早く家に帰っても、いつも遊んでばっかりだから、そんなことよりは少しでも人の役に立てて良かったと思いました。
 僕は遊びたいときに遊び、食べたいときに食べ、元気に何不自由もなく生きられるけど、世の中には、病気だったり、障害があったりして不幸に生きている人もいます。いろんな差別を受けて苦しむ人もいます。どんな人にも思いやりを持って助け合ってみんなが幸せに生きるために、僕も花づくりに加わって人権について考える機会が持てた事は、本当に良かったと思います。

神谷小学校…いろいろな色が混ざってきれいね

牛久小学校…移植しています。大きく育ってね

岡田小学校…整然と花いっぱい

向台小学校…見渡す限りのサルビア、きれいですね

中根小学校…プランターに思いやりの心を

奥野小学校…花の移動も心を込めて

牛久第二小学校…花の手入れも真剣に

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