作成日:2005/03/13


青少年相談員だより 愛のパトロール


青少年の健全育成、環境浄化のために有害自販機の3ない運動を進めましょう!

【自販機3ない運動】 ・貸さない ・置かせない ・ 買わない

地区活動を通して

 私たち青少年相談員は、活動の一環として市内中学校区ごとに毎月パトロールを実施していますが、社会状況、地域環境も非常に変わってきました。
 今回は高層住宅や大型店舗が出店した下根中学校区と、圏央道工事に伴う交通量増加などの牛久第二中学校区を紹介します。

●下根中学校区 変化するひたち野うしく駅周辺

 当学校区内のひたち野うしく駅周辺は大型スーパーの出店、4月1日に牛久警察署の開署と大きな発展を遂げています。それに伴う交通量の増加や都市型環境への変化が考えられます。
ちょっとテレビを消してみては
 青少年の健全育成に関する講演会(※)での話ですが、現在の青少年の環境は10年前の子どもたちに比べて自然の中で遊びを体験する環境が激減、テレビ、テレビゲーム、パソコンやメールとメディア漬けの生活が1日6時間以上に及ぶ子どもが少なくないとのことです。
 近接した距離で長時間電磁波を浴び続けることによる眼球の異変や自律神経の異常、常に温度調節された室内にいることにより体温調節が劣り、肉体的異常など身体の変調と心の亀裂が現代文明の副作用で、濃い人間関係が減り、言葉で物事を解決したり、感情を抑制することへの欠如となって表れてきているとのことでした。
 家庭で1時間でも2時間でもテレビの時間を少なくして、親子の対話や外で友だちと元気に遊ぶことがもっと必要ではないでしょうか。そんな中、ひたち野うしく駅西口近くに「ひたち野うしく西口近隣公園」(写真)がオープン。素晴らしい環境の中で皆さんの利用を待っているかのようです。当学校区の青少年相談員も元気に跳び回る子どもたちの姿を見守りながらパトロールを続けています。
※ 清川輝基氏講演「人間になれない子どもたち」より

●牛久第二中学校区 関係者による連絡協議会の開催

 12月9日、奥野小学校と牛久第二中学校およびPTA本部、久野駐在所長、行政区長、児童委員・民生委員、保護司会、更生保護女性会、そして学校区担当の青少年相談員も出席し、牛久第二中学校区連絡協議会が開催されました。
 学校のオープン化、地域の学校化ということで、地域、家庭、学校が連携してどう子どもを育てていくかを共有し、話し合う場、情報交換の場であると感じられました。会議に先立ち授業参観が行われ、一般科目は熱意に満ちた先生方の様子、また生徒たちの生き生きとしたミニコンサートは心に響くものがありました。
 会議ではそれぞれの立場で情報が交換されました。学校からは変質者の出没や林が多く見通しが悪いこと、出席者からは工事車両が多いようで交通事故に気をつけること、また、PTA役員からは冬休み対策会議の報告など。
久野駐在所発「奥野だより」
 パソコンを使用した手作りの毎月発行「奥野だより」を資料にして所長の松本さんの講話がありました。110番のかけ方、通報のポイント、市民と警察を結ぶホットラインであること。不審者や振り込め詐欺などについての講話は大変参考になりました。
 生徒一人ひとりが豊かな心を持った人に成長し、学校生活が楽しいものであることを願い校門を後にしました。

▼110番のかけ方、ポイント

 110番にかけるとすべて警察本部につながる。発生場所を近くにいるパトカーや管轄の警察署に無線で指令、携帯からでもよい。
 犯人が現場にいるか、犯人の人数、人相、服装、特徴、車で逃げた場合は、車の種類や色、ナンバー、逃げた方向など、通報が早ければ早いほど犯人を検挙する確率が高くなるとのこと。迷うことなく110番。(「奥野だより」より抜粋)

不審者による被害防止

 2月3日午後4時ごろ、新地町で児童が下校時にシルバーのワゴン車に乗った7?8人に「家まで送ってあげる」と声を掛けられ、「家が近いのでいいです」と答えたが車で追ってきて、また同じことを言われた。児童が走って逃げると車は茎崎方面へ走り去った。その後の6日、9日にも同学校区内で類似の犯行があり、3件とも牛久地区交番や竜ケ崎警察署に通報し、警察や学校関係者、地域でパトロールが実施されています。
 地域でできることは地域が連帯して問題解決の方法につなげていかなければなりませんが、そのために必要なことは「情報の共有化」だと思われます。学校や関係機関と連携し、協力を求め合いながら青少年相談員としても子どもたちの安全と健全育成に努めていきたいと思います。

▼被害防止のポイント

・一人で下校や外遊びしない
・誘われても絶対車に乗らない
・子どもたちが遅くまで遊んでいたら声を掛けてあげる
・不審なことに出会ったり、目撃したらすぐ110番通報

有害図書などの店舗販売や自動販売機などへの立ち入り調査の実施方法が変わります

 平成4年ごろから市内でも有害図書などの自動販売機が設置され、その都度関係機関、関係団体、地域など多くの方々のご支援、ご協力により撤去活動を続けてきました。
 有害図書などの立ち入り調査はこれまで県女性青少年課職員および各地方総合事務所県民生活課職員が実施していましたが、青少年にとって有害な情報が氾濫する現在、地域の実情に沿ったこれまで以上にきめ細かい対応が求められてきています。
 このようなことから、当市においては今年度新たに「牛久市茨城県青少年のための環境整備条例に関する調査実施要綱」を制定し、同時に茨城県から立ち入り調査権の権限委譲を受け、今後は牛久市青少年相談員および担当課職員による立ち入り調査を実施し、指導改善を行っていくことになりました。皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

問い合わせ 市児童福祉課 電話029-873-2111内線1733

青少年育成牛久市民会議(市生涯学習課内) 電話871-2301

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