地域安全トピック(2023年1月17日更新)
「割れ窓理論」をご存知ですか?
牛久市の治安情勢は、近年減少傾向が続いていましたが、令和4年に増加に転じ住宅侵入窃盗や車上ねらいなどの犯罪が多く発生しています。犯罪が起きにくい地域社会を確立するには、市民一人ひとりが現状を正しく認識して対策を講じなければなりません。「ひとつのドアに鍵を2つ以上付ける(ワンドア・ツーロック)」「庭木や塀を低くして見通しを良くする」「センサーライトや防犯カメラを設置する」など様々な方法が考えられますが、ある理論に基づいた効果的な考え方があります。この理論は『割れ窓理論』(ブロークン・ウインドウズ・セオリー)というものです。
この『割れ窓理論』は、『建物やビルの窓ガラスが割られたまま放置しておくと、外部からその建物は管理されていないと認識され、さらに割られる窓ガラスが増える。徐々にその建物やビル全体が荒廃して、さらには地域全体に悪影響を及ぼす。』というものです。つまり、窓ガラスを割る、落書きをするといった小さな犯罪を放置しておくと、いずれは大きな犯罪を生み、街(地域)全体が荒れて治安が低下してしまう、という考えです。まさにこれから犯罪をしようとしている者が「小さな犯罪が見逃されているということは、この街は防犯意識が低い。やりやすい街だ。」と判断するからです。
裏返して考えれば、犯罪者に「この街は管理が行き届いている街だ」「この街ではやりにくいな」という思いを抱かせることが重要といえます。例えば、路地や空き地に放置された自転車や、収集日を守らずに無造作に出されたゴミ。こういったものがある街を見て、はたして「やりにくいな」と思うでしょうか?
「自転車を放置しない」「ゴミは決められたルールに従って出す」といった、一見すると防犯と全く関係の無さそうなことが、実は効果的な防犯活動のひとつになるのです。もちろん、その他にも様々なことが考えられます。ご自身や地域の皆さんで、ぜひ実践してみてください。
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