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市政情報

施政方針・所信表明(2023年12月13日更新)

牛久市長1期目所信表明(令和5年第3回牛久市議会定例会にて 令和5年10月10日)

 本日、令和5年第3回牛久市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位にご出席を賜り、ここに開会出来得ますことを心から感謝申し上げる次第であります。

 本定例会は、私が牛久市長に就任いたしまして初めての議会でありますので、提出議案の説明に先立ちまして、今後4年間の市政運営にかかる所信の一端を申し述べさせていただき、市議会議員各位、および市民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 私は、去る9月10日に執行されました牛久市長選挙におきまして、大変 多くの市民の皆様から温かいご支援・ご信任を賜り、今後4年間の牛久市政をお預かりさせていただくこととなりました。心より感謝を申し上げますとともに、身に余る光栄であり、改めてその責任の重さに身の引き締まる思いであります。さまざまな課題に果敢に挑み、市民の皆様とともに新しい時代を切り拓く決意をもって市政運営に邁進してまいります。

 さて牛久市では、これまで選挙のたびに市が二分され、さらには候補者を誹謗中傷するビラが飛び交うことが選挙での風物詩となってきている歴史があり、私も身をもってこれまで何度も経験してきている当事者であります。
 それは先人がおこなってきた悪しき慣習といったような表現ができるものであるかもしれません。
 このことが、これまでの牛久市の発展を大きく阻害してきた要因の一つであると思っておりますし、そのような無用な理由によって実害を被るのは、まさに牛久市民であります。
 いまだ影響力があると思い違いをし、市政への介入を行い発展を妨げようとする勢力には、私は徹底して対抗してまいります。

 そして、私は、今回の選挙の際に多くの市民の方々から、行政区ごとの課題や年代ごとのご要望などをお伺いし、行政への期待や、行政からの対応を待ち望んでいる方がたくさんおられることがあらためてわかり、肌身で感じとることができました。すべてのご要望に即座にお応えすることは難しいこともありますが、事業の見直しや、取捨選択、優先順位、そして財源の裏付けなど、あらゆる状況を想定し、中途半端に無難な選択をするのではなく、何が大切かを見極め、本当に正しいと信念を持って取り組むべき政策に一気にスピード感をもって資源を集中投下するなど、県知事のお言葉をお借りするならば『選択と集中』をもって、市民の皆様のご期待に添えるよう取り組んでまいります。

 また、私は牛久市議会議員、そして茨城県議会議員として経験してまいりましたので、議会の重要性は重々承知しております。そのため市の重要施策につきましては、一つひとつ丁寧な説明と議論を交わしながら市議会の皆様のご理解のもと進めてまいりたいと考えております。

 選挙戦でも首尾一貫し訴えてまいりました『アップデート牛久!!笑顔あふれる未来へ』をスローガンとして、少子高齢化や人口減少への対応、物価高騰による厳しい環境にある市民生活からの脱却など、市民の皆様が安全と安心、幸せを実感でき、より豊かに暮らせる牛久市を築いてまいります。そして、「子どもの医療費、教育格差、小中学校の給食費、市役所窓口の待ち時間、災害時の逃げ遅れ、交通弱者・移動困難者、介護待機者、牛久シャトーやエスカードビルの空きテナント」の『8つのゼロ』に最優先で取り組むとともに、「子ども・子育て、医療・福祉、まちづくり、地域振興、教育改革、行財政改革」の6つの分野に掲げた基本政策を着実に実行してまいります。これらの私の公約につきましては、一般質問におきましてもご質問を受けておりますため、主なものにつきまして、私の考えを述べさせていただきます。

【災害に強いまちづくり】
 まず、市民の皆様が安心して暮らすため、『災害に強いまちづくり』を推進します。
 昨今、従来の想定を超えるような自然災害が発生しており、今年6月に発生した台風2号及び線状降水帯によって、災害に強いといわれていた本市におきましても道路の冠水や、法面の土砂崩れ、そして稲荷川の増水により自主避難所を開設するなど、私もすぐに市内の被災現場に出向き被害状況を確認いたしましたが、さまざまな被害が発生しておりました。
 さらに9月には、台風13号及び線状降水帯によって県北地域では大きな被害を受け、現在も国や県、市が連携して早期復旧に向けて対応を行っているところであります。私は、北茨城市におきまして災害ボランティアとして作業を行いながら現場を視察し、被災された方々から貴重なお話をお伺いすることができました。そこでは想定外の災害を考慮しながらの防災対策の必要性を感じ、ハード整備はもちろんのこと市民への防災意識の醸成を含めたソフト対策も あわせて実行していくことの重要性を身にしみて感じてきたところであります。
 このようなことから多発する自然災害に備え、迅速な情報発信と避難所の開設により 逃げ遅れゼロを目指すとともに、身近な地域の方々の地域力を育む取り組みを支援し、安心して暮らせる災害に強いまちづくりを進めてまいりたいと考えています。

【子ども・子育て】
【教育改革】
 次に、子育て支援については、未来の社会を支える子どもたちに「牛久で生まれてよかった」、「牛久で育ってよかった」と思えるような地域づくりに取り組んでまいります。すべての妊産婦、子育て世帯、子どもへの相談支援を一体的に行う「こども家庭センター」の設置に取り組んでまいります。
 また、保育士処遇改善につきましては、保育士の確保および離職防止を図るため、保育士に対して補助金を交付し、保育園や認定こども園の安定した運営の支援を行い、一時預かり保育等の保育サービス及び保育の質の向上を図ってまいります。
 未来を支える児童・生徒は地域の宝であります。子どもたちがのびのび、ワクワクしながら学校生活が送れるような教育環境の整備に努めてまいります。これからの教育はグローバルな感覚を養い、国際社会で活躍できる人材の育成が必要であります。就学前から英語教育に取り組み、子どもどうしが遊びの中や家庭でも、自然と英語を発するような環境を整えていきたいと考えております。そして多くの外国人と交流する機会も増えてまいりますので、考え方や行動様式など、それぞれの国で多様な考え方があるという理解を高める教育にも取り組んでまいります。
 また、子育て世代に大きな負担となっている小中学校の給食費の無償化につきましては、財政状況などを勘案しながら段階的に進めるとともに、食育の観点から、学校給食のメニューには地元の農産物を生かし地産地消を推進してまいります。

【医療・福祉】
 次に、医療・福祉におきましては、市民の誰もが健康で生き生きと暮らしていけるよう、健康長寿社会の実現を目指すとともに、障がい者施策を充実させ、住み慣れた地域で自分らしく安心して生活できるような包摂社会をつくってまいります。
 また、高齢者が運転免許を返納したあとの移動手段の確保は大変重要だと認識しております。とくに通院時の交通手段対策につきましては、警察など関係機関と連携しながら、環境整備を進めていく必要があります。現在運行しているコミュニティバス「かっぱ号」と、デマンド型交通「うしタク」につきましては、きめ細やかな運行、利用しやすい公共交通として、利用者の皆様のご意見を伺いながら、経費面なども考慮し改善を図ってまいります。

【強みを活かした地域振興】
 次に、牛久市の地理的な優位性や交通環境の利便性、豊かな自然環境、そして牛久シャトーや牛久大仏などの観光資源といった本市の強みや特徴を最大限に活かした『地域振興』に取り組んでまいります。人口減少社会や東京一極集中の状況を乗り越え、地域間競争に勝ち抜いていくためには、交流人口や関係人口の拡大が必要となります。
 その拠点となるのは、牛久シャトーや牛久大仏であります。
 現在、民間会社が運営する牛久シャトーの状況をみますと、周辺一帯がぶどう畑であった昔の様子を知る方々にとっては、大変寂しいと感じているのではないでしょうか。
 この状況から改善・発展させていく取り組みは急務であり、その方向性を早急にお示ししていきたいと考えております。

 私が茨城県議会議員当時、再開したばかりの牛久シャトーにおいて、県の営業戦略担当と当時の根本市長との懇談の場をつくりました。そこでは「牛久シャトーの活用」だけではなく「牛久市の営業戦略」についての課題や取り組みの方向性等の意見交換を行うとともに、本市のPRについても強くお願いをいたしました。
 茨城県からは「牛久シャトーの120年の歴史は、大変価値のあるもの。牛久シャトーの持つ歴史的な価値と、駅から最も近い日本遺産としての利便性を存分に活用することが重要で、県としても支援をしていく」とのご発言をいただきました。
 それ以後「茨城県が行うPR活動に牛久シャトーを加えること」、「牛久シャトー産 製品の海外展開」、「誘客の拠点としての環境整備の補助の活用」など、多くの提案が本市や牛久シャトーに対して行われています。
 このようにこれまでのネットワークとチャンスやタイミングを活かし、茨城県との協働とともに、私のトップセールスをはじめ定期的なイベントの開催など積極的な行動を起こすことで、牛久市の魅力が多くの方々に届くことになります。今後、具体的にさまざまな施策に取り組み、市民の皆様、牛久シャトーを訪れる皆様のご期待に添える形で牛久シャトー運営の発展的な見直しを進めてまいります。

 牛久シャトーは、その魅力をしっかりと活用することができれば、本市の発展を大きく後押しすることは間違いありません。
 私は牛久シャトーを「市外からの人を呼び込む拠点」として、「公園のように牛久市民が憩える拠点」として、そして「牛久市を全国に発信する広告塔」として、牛久シャトーの価値を存分に活用し、さらに牛久駅周辺の事業者とも連携を進めることで、駅周辺の活性化、そして牛久市全体の発展のための取り組みを進めていくことが持続可能な牛久市につながるものと考えております。

 そして、駅周辺の活性化につきましては、エスカード牛久ビルの活用は大きな課題の一つと捉えております。牛久駅に近く好立地であるため人が多く集まる要素があり、また、駅西口から直結しているペデストリアンデッキに屋根を設置、さらに西口ロータリーのバリアフリー化、そして来年3月末の完成を目指しトイレの設置を進めるなど、さまざまな周辺環境が整ってまいりました。
 それから、これまでに私が培ってきた茨城県とのネットワークを活用して、エスカードビルの空いているフロアの解消を目指してまいります。国や県から多くの情報を得ることはもちろんのこと、新たな補助制度を創設するとともに、私自身が積極的にトップセールスをし、牛久市への注目度を高める取り組みを進めてまいりたいと考えております。

 そして、魅力的で活力のあるまちづくりのために、これまで行ってきた取り組みや概念を払拭し、住んでいる方にとっても、子育て世代を呼び込むひとつの方策としても、ワクワク・ドキドキするような 新たなイベントや 仕掛けなど、新たなチャレンジも行なってまいりたいと考えております。

【行財政改革】
 次に、行財政改革につきましては、厳しい財政状況の中、限られた資源を活用し、「笑顔あふれる牛久」のまちづくりの実現を図るためのひとつの方針として、広域連携による事業の実施を検討してまいります。さまざまな事業を立案する際には、周辺市町村との広域連携を念頭に、行政運営の効率化や経費削減、持続可能な行政サービス、そして施設整備など、広域化のさまざまなメリットが期待されるものと考えております。
 また、社会構造が複雑になっていく一方で、それに対応する行政サービスの質の向上が求められております。市役所業務の圧倒的なマンパワー不足を解消するため、業務効率を上げる手段として、市役所業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進と、職員の適材適所によって対応してまいります。
 デジタル化によって業務の負担を軽減するとともに、職員の能力が発揮できる適材適所に配置することにより業務の効率化と職員のモチベーションの向上を図り、窓口での待ち時間ゼロにも挑戦してまいります。
 さらに、住みよいまちづくりの担い手となる職員の存在は大きく、市民の皆様との良好な関係を築きながら、働きやすい職場環境をつくることが、市民の皆様への丁寧な応対、気持ちよく市役所を利用していただけることにつながるものと考えております。そのためには、先ほど申し上げたデジタル化の推進・職員の適材適所への配置とともに、それぞれの業務における適正な人数の把握と、その人員数の配置を考慮し必要な人材の確保にも努め、これからの時代にふさわしい、より質の高い行政サービスの実現を目指してまいります。
 そして、市民の皆様からのご意見・ご要望への対応や、私が取り組む施策に対しては、即座にその課題を調査し、その課題を解決するためのチームとしての市役所機能を設置いたします。
 よく「縦割りの弊害」と表現される役所の職務において、私自身も県議会議員時代、条例策定にあたっては、このような経験をし、いかに行政組織の横のつながりが薄いかということを感じました。
 これは本市においても例外ではないと考えており、このようなことに対応するための市長直轄のプロジェクトチームを創設し、部局横断しながらの業務を担い、物事をよりスピーディーに処理することを目指してまいります。

 今後、公約として掲げております項目につきましては、これから実施される令和6年度 当初予算編成の過程や庁内各部が所管する数多くの計画に、具体的な施策、事業として盛り込んでまいります。そして市の財政は、人口減少や少子高齢化の進展、公共施設の老朽化対策など、より一層厳しさを増すことが予測されますが、『選択と集中』によりメリハリをつけながら、早急に取り組んでまいりたいと考えております。

 私はこの牛久市で生まれ 皆様に育てられた私の責任として、直面する課題に向き合い、一つひとつ解決していくとともに、未来を見据えた「まちづくり」や「地域振興」、「教育改革」に 若い「発想・感性・価値観と行動力」で果敢にチャレンジしてまいります。
 また、これまでに培った国や県、近隣市町村との強固なネットワークを最大限に生かし、広域的な視野でまちづくりを進めてまいります。今こそ新しい牛久市の未来を、市民の皆様、議員の皆様とともに一緒になって切り拓いてまいる決意でありますので、今後の市政運営に対しまして、ご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。

牛久市長の所信表明 令和5年10月10日(pdf:161KB)

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