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文化・スポーツ・観光

日本遺産「日本ワイン140年史」の構成文化財(2023年4月14日更新)

このページでは、令和2年に認定された日本遺産「日本ワイン140年史~国産ブドウで醸造する和文化の結晶~」の牛久市における構成文化財を紹介します。

牛久市日本遺産構成文化財一覧
(名称をクリックすると各解説へジャンプします)

シャトーカミヤ旧醸造場施設3棟
( 旧事務室・旧醗酵室・旧貯蔵庫 )

蜂印香竄葡萄酒はちじるしこうざんぶどうしゅ
牛久葡萄酒・各国博覧会受賞牌 神谷葡萄園トロッコ軌道跡
牛久シャトー所蔵資料 シャトーカミヤ旧醸造場施設醸造用具
神谷稲荷神社 神谷葡萄園実測図
神谷傳兵衛墓地跡及び神谷翁記念碑 蜂印香竄葡萄酒はちじるしこうざんぶどうしゅ販売宣伝用ポスター

 

シャトーカミヤ旧醸造場施設3棟(旧事務室・旧醗酵室・旧貯蔵庫)

明治36(1903)年に神谷傳兵衛が建設した日本初の本格的ワイン醸造場(牛久シャトー)です。ヨーロッパの古城を思わせる事務室など、明治時代の洋風ワイナリーの雰囲気を感じることができます。
2008年4月の文化審議会答申を経て、2008年6月19日に牛久シャトー旧醸造場施設3棟が「最初期の本格的ワイン醸造場施設」として、文部科学大臣から国の重要文化財に指定されました。
指定されたのは、「事務室」(現:本館)、「醗酵室」(現:神谷傳兵衛記念館)、「貯蔵庫」の旧醸造場施設3棟。明治中期の煉瓦造建築として歴史的価値の高さと、当時の醸造方式を理解するうえで産業技術史における価値が高いという2点が評価されました。
※国指定重要文化財の「事務室」(現:本館) の一般公開は行っておりません。

シャトーカミヤ旧醸造場施設3棟(旧事務室・旧醗酵室・旧貯蔵庫)(牛久シャトー)

 

蜂印香竄葡萄酒はちじるしこうざんぶどうしゅ

蜂印香竄葡萄酒は、神谷傳兵衛が作った日本を代表する甘味葡萄酒です。傳兵衛は当時の日本で馴染みのなかった輸入ワインに、はちみつや漢方薬を加えて日本人好みの味に改良しました。明治14(1881)年に発売されヒット商品となり、牛久シャトー建設の資金源にもなりました。

蜂印香竄葡萄酒

 

牛久葡萄酒・各国博覧会受賞牌

今から100年以上前に、牛久シャトーで生産された葡萄酒です。未開封の状態で残されています。この葡萄酒は、明治時代にイギリスやフランスで開催された博覧会に出品し、金賞を受賞していることから、海外においても高く評価されていたことがわかります。

各国博覧会受賞牌

 

神谷葡萄園トロッコ軌道跡

神谷葡萄園内に敷設されていたトロッコの軌道跡です。神谷傳兵衛はブドウ園・醸造場・牛久駅をむすぶトロッコ列車を走らせ、人や物の大量輸送を実現させました。現在は生活道路として利用されており、当時の面影を残しています。

神谷葡萄園トロッコ軌道跡

 

牛久シャトー所蔵資料

神谷傳兵衛が明治36(1903)年に開設した、ワイン醸造場「牛久シャトー」に所蔵されている資料です。明治時代から大正時代にかけて神谷葡萄園を訪れた人の名簿や、神谷傳蔵(2代目神谷傳兵衛)がフランス留学から持ち帰ったブドウ栽培とワインの製造関連の文献資料、明治天皇葡萄献上時書状や当時の古写真などが保管されています。

牛久シャトー所蔵資料

 

シャトーカミヤ旧醸造場施設醸造用具

かつて、牛久シャトーで用いられていた醸造用具です。明治時代のワイン醸造の様子を物語っています。当時の醸造工程に本場フランスの先端技術を導入していることがわかります。

シャトーカミヤ旧醸造場施設醸造用具

 

神谷稲荷神社

ワイン生産と商売繁盛を祈願して建てられた稲荷神社です。神谷傳兵衛の出身地である現在の愛知県の豊川稲荷から、明治35(1902)年に勧請されました。神谷傳兵衛のワイン生産の決意がうかがえます。なお、神社は蛇喰古墳の上に建てられています。

神谷稲荷神社

 

神谷葡萄園実測図

明治時代から大正時代の神谷葡萄園(現在の牛久シャトー)の実測図です。明治時代から昭和時代までの4枚が現存しています。敷地の用途によって色分けがされていて、当時の広大な葡萄園の土地利用と醸造場建物の位置がわかる貴重な資料です。

神谷葡萄園実測図

 

神谷傳兵衛墓地跡及び神谷翁記念碑

神谷傳兵衛の墓地は当初、神谷葡萄園跡地にありました。その後、墓は東京都台東区谷中の天王寺墓地に移されました。現在は国産ワイン発展に貢献した神谷翁の偉業をたたえた記念碑が残されています。記念碑は地元住民が建てたものです。

神谷傳兵衛墓地跡及び神谷翁記念碑

 

蜂印香竄葡萄酒はちじるしこうざんぶどうしゅ販売宣伝用ポスター

明治14(1881)年に発売が開始された蜂印香竄葡萄酒の販売宣伝用ポスターです。
ポスターは、商標や商品を前面に押し出すのではなく、中心には女性を配置し、蜂や葡萄を描くなど、全体的にイメージを優先したデザインとなっています。「蜂印」という名称は、かつて傳兵衛が「Beehive (ハチの巣箱)」というフランス産ブランデーを扱ったことにちなみます。「香竄 (こうざん)」とは傳兵衛の父親である神谷兵助が俳句をつくる際に用いていた名前であり、親の恩を忘れないためと、この言葉の中に「隠しても隠し切れない、豊かな香り」という意味があることにちなみます。

蜂印香竄葡萄酒販売宣伝用ポスター

 


<もっと知りたい方は…>
このほか、特設サイト「日本ワイン140年史 ~国産ブドウで醸造する和文化の結晶~ 」では、牛久市とともに、山梨県甲州市の構成文化財も紹介されています。ぜひご覧ください。

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは未来創造課 文化財・シャトー活用推進室です。

牛久シャトー内 〒300-1234 牛久市中央3-20-1

電話番号:029-874-3121 ファックス番号:029-874-3441

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