百日咳にご注意ください!(2025年6月12日更新)
百日咳が増加しています!
百日咳の報告数は2020年以降、新型コロナの影響もあり減少していましたが、2023年から再び増加し、茨城県では、2025年第22週(5月26日~6月1日)には93例が報告されました。
2025年の累計報告数は568例(6月6日現在)となり、全数把握開始以降過去最多を更新しています。
また、全国的にも報告数の増加が続いています。
こまめな手洗いやマスクの着用により基本的な感染対策を行いましょう。
- 茨城県内の感染症流行情報に関してはこちら
百日咳とは
百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)によって引き起こされる急性呼吸器感染症です。
特有の発作性けいれん性の咳(痙咳:けいがい)が特徴で、いずれの年齢でも感染しますが、小児が中心となっています。
特に生後6か月以下の乳児では重症化しやすく、まれに死に至ることもある疾患です。
感染症法では2017年までは5類感染症定点把握対象疾患でしたが、2018年から5類感染症全数把握対象疾患となりました。
百日せきにご注意ください!(厚生労働省資料提供)(PDF:468KB)
百日咳に注意しましょう!(茨城県資料提供)(PDF:545KB)
【医療機関向け】百日咳の報告数が増加しています(茨城県資料提供)(PDF:795KB)
主な症状
7~10日の潜伏期間を経たのち、カタル期、痙咳(けいがい)期、回復期の3つの経過をたどります。回復までに約2~3カ月かかります。
- カタル期:約2週間
かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増え激しくなります。 - 痙咳(けいがい)期:約2~3週間
次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸うときに笛のようなヒューという音が出ます(ウープ)。
夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては、肺炎や脳症などがあります。 - 回復期:約2~3週間
激しい発作は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられます。
成人の百日咳では、咳が長期にわたって持続するものの、典型的な症状がみられないために診断が見逃されやすく、感染源となって周囲へ感染を拡大してしまうこともあるため、注意が必要です。
感染経路
百日咳菌に感染した人の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる菌を吸い込むこと(飛沫感染)や、菌が付着した手で、目、口、鼻の粘膜に触れること(接触感染)により感染します。
治療方法
生後6カ月以上は、抗菌薬による治療が検討されます。
また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
予防と対策
「予防接種の定期接種」と「基本的な感染対策」を心がけることが大切です!
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効です。
生後2カ月から予防接種法に基づく定期接種が受けられますので、計画的に接種しましょう。
- こどもの予防接種についてはこちら
ただし、予防接種による免疫効果は4~12年で減弱します。
最終接種後、時間経過とともに、接種歴がある人も感染することがあります。
日頃からこまめな手洗い、マスク着用、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」の基本的な感染対策を心がけることが大切です。
- 感染症対策の媒体はこちら
<参考>
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは健康づくり推進課です。
保健センター 〒300-1292 茨城県牛久市中央3丁目15番地1
電話番号:029-873-2111(内線1741~1747) ファックス番号:029-873-1775
メールでのお問い合わせはこちら