学校で本を見たよ。そこには、わたしたちと同じぐらいの年れいなのに、やせていて、とても小さく見える男の子や女の子がいた。
それは、せんそうという国と国のたたかいに、まきこまれて、食べるものもなく、毎日、なにかにおびえて生かつしているから。
本当なら、国と国がきょう力して、たすけ合っていかなければならないのに。
お父さんやお母さんがいない子もいた。わたしは、手で顔をおさえてしまった。かわいそうだと思ったことと、それよりも、たたかいで、たくさんの大切なものが、なくなっていくということを、見ることができなかったからです。
テレビで夜中に、ミサイルの光がとぶのを見たことがある。その先には、学校で見たあのお友だちがいるんだと思うと、じっとしていられない気持ちになったよ。
わたしたちは、あたりまえのように勉強できたり、きゅう食を食べたり、びょういんへも行くことができる。あったかいおうちで、ねむることができる。そんな、あたりまえを、あのお友だちにも少しづつ、少しづつ、わけていけたらと思ったよ。そして、お父さん、お母さんに、かんしゃの気持ちがあふれたよ。
何か、力になってあげられないかな。そんな時、ゆうびんきょくで、国さいボランティアちょ金のポスターを見たよ。かわいいピンクのぶたさんちょ金箱の絵に足が止まった。
なんだかとってもかわいいこの絵に、わたしは「ハートブー」と名前をつけたよ。ハートをだいて、世界をとぶブタさんだったから。
そして、「ぱ・る・る」をもっているわたしは、小さなボランティアを始めました。
「ぱ・る・る」にちょ金するために、ハートブーを作って、つくえの前に、おいています。
ハートブーは、わたしのむだづかいを、やめさせてくれます。何でも、考えて行動することを教えてくれました。
ハートブーの目は、あのお友だちの目でもある。
少しづつ重くなってきたハートブーが、もうちょっとで、世界のお友だちにとどくと思うと、心がなんだかうれしい気持ちで、いっぱいです。
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