合併に関するさまざまなご質問にお答えします
昨年実施した市民意識調査でいただいたさまざまな意見や質問に対して、今後、紙面を使って順次お答えしていきます。合併問題について、皆さんのご理解が深まるようさらに情報の提供をしていきます。
市町村合併って何ですか？
現在の地方自治制度は、各々の地方公共団体が住民の福祉の向上を図るため、自らの責任においてそれぞれの区域内で行政サービスを行うものとなっています。
しかし、日常生活の活動範囲の広域化、行政に対する市民からの多種多様かつ高度な要望、出生率の低下、さらに高齢化など市町村を取り巻く環境は大きく変化しています。一方、国では、地方分権によってサービスの提供など、行政の権限を市民に最も身近な地方公共団体である市町村に、できる限り移すことが進められています。
このように、市町村の果たす役割は今後ますます大きくなり、市民に対する行政サービスの維持向上を図っていくには効率的な行政運営や行財政基盤の強化、さらに主体的・自主的に運営できる総体的な力をつけることが求められています。
これら課題を包括的に解決する一つの有効な手段として進められているのが、今まで各地域において行政サービスを行ってきた地方公共団体同士が一つの行政サービス提供団体として合体する「合併」ということになります。
茨城県内の動向はどのようになっていますか？
平成14年12月1日現在、県内83市町村のうち77市町村で合併について何らかの検討、研究などをしているのが現状です。
| 名 称 | 意義または内容 | 設置数 | 構成市町村(数) |
| 法定合併協議会 | 地方自治法および市町村の合併の特例に関する法律(合併特例法)に基づき設置し、合併するかどうかを含めて合併に関するあらゆる事項を自由に調査、検討する場 | 3 | ・水戸市、常北町 ・取手市、藤代町 ・常陸太田市、金砂郷町、水府村、里美村 |
| 任意合併協議会 | 地方自治法および合併特例法に基づかないが、内容的には法定合併協議会と同様な調査、検討を行う場 | 1 | ・麻生町、北浦町 |
| 複数市町村で構成する研究会 | 関係市町村が集まり、合併について事務的な立場で、総合的に検討・研究する場 | 16 | 50 |
| 単独市町村で構成する研究会 | 単独の市町村内で、合併について事務的な立場で、総合的に検討研究する場(課題により複数設置の市町村がある) | 74 | 62 |
| 議会特別委員会 | 地方自治法に基づく特別委員会で、議会独自で合併について検討･研究する場 | 33 | 33 |
（茨城県総務部地方課広域行政推進室調べ）
また最近、県内で合併したのは、つくば市(つくば市と茎崎町が平成14年11月1日に合併)と潮来市(潮来町と牛堀町が平成13年4月1日に合併)があります。
牛久市は合併するのですか？(牛久市の基本的な考え方は？)
地域住民を中心とした自己決定・自己責任をその中核とする地方分権を真剣に受け止め、今後の住民福祉の向上を考えた場合、市としては、合併することが良いことなのか、それとも現在の牛久市のままで住民福祉の向上を目指した方が良いのかを調査、検討、さらには市民の皆さんの意見の把握をしているところです。
その意見の把握をするものとして、昨年11月に「市町村合併に関する市民意識調査」を、市民の皆さんのご協力を得て実施し、12月から、その結果をお知らせしています。この調査によると、大きく分けて合併を推進する方が上回ったものとなっております。今後も、この意識調査で寄せられた意見、要望などに対し、広報紙を通じて皆さんにお知らせ、あるいは回答をしていきますので、合併についてさらに理解を深めていただきたいと思います。
今後、牛久市における合併の検討は、どのように進められるのですか？
上記の「牛久市は合併するのですか？」の答えでも触れたように、まず｢市町村合併に関する市民意識調査｣を行いました。今後は、合併に関するさまざまな情報を市民の皆さんに提供するとともに、全行政区を対象とした｢市民懇談会｣を開催し、市民の皆さんの意見を伺っていくことになります。さらには、市民各界各層の方々の意見を集約するための「合併懇話会」を設置するとともに、市議会議員との意見交換をし、市としての合併に関しての方向性を打ち出していきたいと考えています。
合併についての「市民懇談会」開催のお知らせ
合併に関する市民懇談会を、1月25日から毎週土・日曜日の午前・午後・夜間に開催します。
対象地区の開催日時および開催場所は別途通知しましたが、対象行政区以外の方でも、都合の良い開催日時の懇談会に参加することができますので、より多くの皆さんのご出席をお願いします。
