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新成人おめでとう  社会の一員として果たすべきこと


平成15年牛久市成人式典 

1月13日(月・祝)午前10時〜(受付9時〜)  市民センター大ホール

 新成人の皆さん、おめでとうございます。20歳からは、法律的にも社会的にも一人の大人として見なされ、20歳前にはなかったさまざまな権利や義務が与えられてきます。個人の自由の裁量も増えますが、同時に、社会の構成員としての自覚や責任感、社会への参加も求められてくるのです。政治への参加や国民年金への加入なども、社会の一員として果たすべきことの一つです。


20歳からの権利  選挙権

政治や行政にも積極的に参加しよう

 選挙は、私たちが政治に参加する重要な機会です。20歳になった人は、その選挙に参加する権利、国会議員や地方議会の議員、自治体の首長を選べる「選挙権」を持つことになります。政治にはあまり関心がないという人にとっても、税金や福祉、教育、経済など、政治は身近な暮らしと権利に直接かかわる問題です。そこに、自分たちの意見を反映するための代表者を選ぶのが選挙ですから、他人任せではいけません。
 例えば「こんな制度があればいいな」と思ったとき、願うだけでは何も変わらないので、そういう自分の意見を反映してくれる候補者に一票を投じるという行動で表すことが必要です。私たちは選挙を通して、どんな社会にしていきたいか、自分の意見を示す一票を権利として与えられていると同時に、それに対する責任をも負っているのです。


20歳からの義務  国民年金の加入

親の世代の老後を支え、自分の老後に備えるために


日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人は、国民年金への加入が義務付けられています。20歳を迎えたばかりの皆さんは、「年金」なんてまだまだ先の話と思うかもしれませんが、実は、若い世代にとっても身近で大切なものなのです。
 国民年金は、働く世代が納める保険料でその親の世代の生活を支え、自分たちの老後はその子どもの世代が支えるというように、世代と世代の支え合いによって成り立つ公的年金制度です。少子化・高齢化が進んでいる現代社会では、もし、公的年金がなかったら、両親の生活費を負担したり、自分の老後に備えて貯蓄したりすることは、今よりもずっと大変になります。公的年金制度は、そうした個人の負担を軽くし、子どもの世代みんなで親の世代を扶養するという仕組みになっているのです。
 公的年金のメリットは、物価の変化に応じて年金額が改定され、生涯にわたって支給されるということです。また、老後に受け取る老齢年金だけでなく、加入期間中に病気やけがで障害が残ったときには障害年金、加入者が死亡したときには残された妻子に遺族年金として支給される仕組みもあり、生涯にわたって家族の安心を守ります。国民年金への加入手続きは、市医療年金課で受け付けています。学生やフリーター、自営業やその配偶者の方は、20歳になったら自分で加入手続きを行ってください。20歳前に就職し、職場の厚生年金や共済組合に加入している人は、新たに手続きする必要はありません。保険料をきちんと納めていないと、将来、自分が受け取る年金額が少なくなったり、最悪の場合、年金が受けられなくなったりします。所得のない人には、その期間の保険料を免除し、後で納められるようにできる制度もあります。詳しくは、市医療年金課(電話0298-73-2111内線1632)にお問い合わせください。


はたちの献血キャンペーン健康なあなたの献血で病気の人の命が救われます

 医療を支える「献血」への協力は、健康であれば誰でも行うことができ、医療に貢献できるボランティアの一つです。人間の生命を維持するために欠くことのできない血液は、医学の発達した現在でも、人工的につくりだすことはできません。病気やけがの治療のために血液が必要になったとき、多くの人の善意による献血は医療を支える重要なものとなっています。献血された血液は、赤十字血液センターでウイルス感染などの厳しい検査をした後、輸血用血液や血漿分画製剤として医療に使われます。
 ただし、ウイルス感染直後の血液は、検査で感染を判別できない期間(ウインドウ・ピリオド)があります。例えば、HIV(エイズウイルス)の場合、その期間に献血された血液は、検査をすり抜けて医療機関に届けられますので、検査目的での献血は絶対にしないでください。輸血用血液は、血液成分すべてを含む「全血」のほか、「赤血球」「血漿」「血小板」の成分別に分けられます。最近の医療現場では、全血輸血よりも成分輸血が主流になっています。成分輸血は、患者さんの身体への負担を軽くし、必要な成分だけを必要なだけ輸血できるため、医療効果が高いからです。血漿分画製剤は、血漿に化学的処理を加えて製造した製剤で、血友病の治療に使う血液凝固因子製剤や急な出血などに使うアルブミン製剤、感染症の予防や治療に使う免疫グロブリン製剤などがあります。現在、輸血用血液は国内の献血ですべて賄っていますが、血漿分画製剤はまだ輸入に頼っているのが現状です。
 献血の方法には、400ミリリットル献血、200ミリリットル献血、成分献血の三つがあります。成分献血とは、成分採血装置を使って、血液中の血漿や血小板などの成分だけを献血する方法です。400ミリリットル献血と成分献血は、一人の患者さんへの輸血が少ない人数からの血液で行えるため、輸血の安全性が高まります。少子高齢化社会を迎え、献血の世界では若い人たちからの協力が欠かせないものとなっています。1月1日から2月28日は、「はたちの献血キャンペーン」です。成人となったばかりの若い皆さんにも、献血への多くのご協力をお願いします。


献血にご協力ください

400ミリリットル献血をお願いします

日時  1月24日(金)午前9時30分〜正午、午後1時〜3時30分
場所  市保健センター

献血についてのお問い合わせは、
  茨城県赤十字血液センター(電話029-243-5121)
  または、市健康管理課(電話0298-73-2111)まで。


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