作成日:2004/07/30


夢は未来の大リーガー!子どもをはぐくむ大人たち


成田リトル、ようこそ牛久へ    広報うしく市民特派員 飯塚 寿子

 「カキーン」「回れ、回れー!」梅雨空を吹き飛ばすような子どもたちの歓声。スライディング、スクイズ、デッドボール。「ウワーッ!」キャッチャーマスクをかなぐり捨て、ボールに食らい付き、キャッチ。ゲームは終了。
 六月二十七日、成田リトルリーグを迎えての練習試合は、一勝一敗と仲良く引き分けとなりました。ネット裏や道路を隔てた市中央生涯学習センター側のギャラリーも子どもたちのプレーに盛んに声援を送っていました。
 牛久リトルリーグ(会長・池辺勝幸市長)は、昭和五十二年に創設され、硬式野球を通して健全な青少年の育成にかかわってきました。「野球の上達だけではなく、礼儀、感謝、物を大切にする心をはぐくみ、高校生や社会人になっても出会えば必ずあいさつを交わしてくれることが何よりうれしい」と副会長の津脇尚志さんは話してくれました。

牛久マイナーチーム優勝 土浦リトル30周年記念大会

 小学5年生以下の牛久マイナーチームが6月20日、土浦市リトルリーグ球場で熱戦を繰り広げ、見事優勝しました。子どもたちに優勝の喜びを与えた大人たちのかかわり方はどのようなものなのでしょうか。
 直接の技術指導や試合での采配は監督で、それを支えるコーチはチームメイトの父親。そして母親たちが裏方のお手伝いです。子どもがスポーツ団体に入れば、親もときには弟や妹も一緒に活動することになります。近ごろ希薄になりがちな人と人とのコミュニケーションが、小学校低学年のときから自然に備わっていくものと考えられます。コーチのお父さんたちに聞いてみました。「母親任せだった子育てが子どもと話をするようになり、会社だけの人間関係が地域の人たちと付き合うようになった。ほかの子どもにも目がいくようになり、あいさつがうれしい」。お母さんたちにも聞いてみると「体力や我慢する心が身に付いた。異学年の友だちやほかの学校の友だちもできて、親同士のネットワークも広がった。父親が子どもをみてくれるようになりうれしい」などと話してくれました。
 現在、牛久リトルリーグは、中学生を対象にしたシニア、5・6年生中心のナショナル、それ以下のマイナーで、総勢約七十人の団員です。少子化やほかのスポーツの普及で一時より減少していますが、子どもたちの頑張りが日々の生活に輝きを与え、甲子園への出場や、大リーガーへの夢の第一歩につながることを感じました。
 時まさに夏の甲子園大会出場をかけて、全国高校野球選手権茨城大会が開幕。野球を通し、礼儀、感謝、物を大切にする心を学んだ子どもたちの活躍を見守る大人たちの視線は熱いようです。(写真)土浦リトル30周年記念大会で優勝した牛久マイナー

※ 入団希望者は、宮崎(電話873-7136)まで。