作成日:2004/05/13


シリーズ「国保」 迷える国民健康保険


第1回「国民健康保険とは」

皆さんの医療保険

 皆さんは、ご自分がどのような保険に加入しているかご存じでしょうか。私たちが病気やけがをしたときは、国民健康保険、社会保険などにより診療を受けることができます。このような、誰もが保険で医療機関にかかれる「国民皆保険」は、昭和36年度からスタートし、現在に至っています。

市(保険者)の業務の内容は?

 市町村の国民健康保険は、自営業者や退職者などを被保険者とするもので、市町村または特別区が保険者となって運営しています。
 国民健康保険では、保険者は主に1.保険税の賦課・徴収、2.被保険者証(保険証)の交付、3.国民健康保険関係交付金などの申請、4.医療費の支払い、などの業務を行っています。

保険税納付は被保険者の義務です

 被保険者は保険税を納付する義務があり、また保険医療機関受診の際には、医療費の三割(70歳以上は一割または二割、3歳未満は二割)の一部負担金を支払うようになっています。皆さんも受診の際、月初めには被保険者証(平成16年度用は桃色)を医療機関に提示していると思います。

手続きはお早めに

 ここで注意が必要なのは、ほかの社会保険などに加入していない人は、住所を有する市町村が行う国民健康保険の被保険者となる(強制適用)ことです。「私は健康だから国保には入りたくない」、「お金を払いたくないから嫌だ」ということはできません。未加入の方は、お早めに手続きをしてください。

増え続ける医療費

 牛久市の国民健康保険は、平成15年末で被保険者総数24,008人(世帯数11,848世帯)となっています。平成16年度予算規模は48億2,400万円で、前年度比5.1%増となっており、年々増加しています。
 このように、私たちが病気やけがの際に非常に心強い国保制度ですが、実は現在、窮地に立たされているのをご存じでしょうか。

キャッシュカードとほぼ同じ大きさの国保被保険者証。
一般用と退職者用の二種類があります※ 写真のカードは見本

次回のテーマは、「国保財政の現状について」

 今後、テーマを設定しながら毎月、広報うしく15日号に「シリーズ『国保』迷える国民健康保険」を連載します。感想や疑問など、ぜひご意見をお寄せください。皆さんと一緒に医療の問題を考えていきたいと思います。

問い合わせ 市医療年金課 電話029-873-2111(内線)1725