作成日:2004/02/27
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保健センタ−通信
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市健康管理課(保健センタ−)電話873−2111内線1741〜4
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喫煙者の皆さん、身近な人の寿命を縮めていませんか?
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ご存じですか、受動喫煙の恐ろしさ
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たばこの害は、吸う人にも吸わない人にも及びます。たばこの煙には、たばこを吸い込む煙(主流煙)、たばこの先から出ている煙(副流煙)の2種類があります。
受動喫煙とは、自分は吸いたくなくても、たばこを吸う人のそばにいて、この「副流煙」を吸わされることです。
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有害物質は「主流煙」より「副流煙」の方が多く含まれます
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「主流煙」は燃焼温度の高い部分で発生し、たばこ内部やフィルターを通過するのに対して、「副流煙」は燃焼温度が低いため、「主流煙」に比べ有害物質が高い濃度で含まれていることが分かります。(資料1参照)
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(資料1) 主流煙に含まれるガスなどの成分を1とした場合の副流煙に含まれる成分の割合
<米国健康教育福祉省ほか>
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煙に含まれる
有害物質 |
性 質 |
主流煙に対する
副流煙の含有量 |
ニコチン |
有害物質 |
2.8倍 |
ナフチルアミン |
ぼうこう発がん物質 |
39.0倍 |
カドミウム |
発がん物質・肺気腫 |
3.6倍 |
ベンツピレン |
発がん物質 |
3.9倍 |
一酸化炭素 |
有害物質 |
4.7倍 |
ニトロソアミン |
強力な発がん物質 |
52.0倍 |
窒素酸化物 |
毒性 |
3.6倍 |
アンモニア |
粘膜刺激・毒性 |
46.0倍 |
ホルムアルデヒド |
粘膜刺激・せん毛傷害・咳反射 |
50.0倍 |
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また、肺がんの死亡割合を見ると、喫煙本数が多くなるに従い、明らかに死亡率が高くなっていることが分かります。(資料2参照)
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(資料2) 夫の喫煙と妻の肺がん死亡率 ※夫が非喫煙者の場合を1として(計画調査1966〜1981年、日本)
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喫煙ルールを守ることが健康生活への第一歩
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受動喫煙防止のため、平成15年5月1日に施行された健康増進法の中で、受動喫煙の被害責任が、喫煙者にではなく、その場所の管理者に課せられました。これにより、多数の人が利用する施設の管理者に対し、受動喫煙を防止する措置を取る努力義務が設けられました。牛久市でも平成16年4月1日から市公共施設内が全面禁煙になります。また、駅構内や飲食店など多くの場所で、禁煙・分煙が進んでいます。喫煙所を外に設けるなどして、環境を整えていく必要があります。喫煙者がいかにルールを守るかが、国民の健康維持に大きな役割を担っているといっても過言ではありません。
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たばこを吸っている方は、やめることを考えてみては?あなた自身とみんなのために
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たばこの害について、どのくらいご存じでしょうか。日本人の死因の第1位は「がん」ですが、たばこは多くのがんを誘発することが分かっています。(資料3参照)
成人では狭心症や心筋梗塞、骨粗しょう症、歯周病、老化の促進など挙げればきりがありません。生まれてくる子どもへの影響は、低体重児、身体奇形、小児がんの原因になる可能性が指摘されています。厚生労働省によると、喫煙者のうち、20歳未満でたばこを吸い始めた人は半数以上という調査結果が出ています。20歳未満で喫煙を始めた場合の肺がん死亡率は、非喫煙者と比べて5.7倍となっています。(資料4参照)
子どもの前で大人がたばこを吸っている姿を見せることは、やめましょう。たばこの害について正しい知識を持ち、吸い続けるのかやめるのか考えてみてください。
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(資料3) たばこに含まれる主な有害物質とたばこを吸う人が吸わない人に比べてがんになる危険度
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一酸化炭素
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ヘモグロビンと結び付いて血液が酸素を運ぶのを妨げるため、心臓の負担が大きくなる。
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タール
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発がん物質が多く含まれ、肺やのど、気管などのがんの原因に。また、肺機能を低下させる。
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ニコチン
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血圧を上げたり、心拍数を増やして心臓に負担をかける。血糖値を上げる可能性も。
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平山雄による計画調査
1966〜1982年、男性
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たばこをやめられないのは「ニコチン依存症」
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たばこを吸って30分から1時間たつと、体内のニコチンは分解され少なくなります。ニコチンが減るとイライラして、集中できなくなり、たばこを吸いたくなります。これがニコチンの禁断症状です。
厚生労働省の調査では、喫煙者の約5割近い1,800万人もの人が「ニコチン依存症」であることが分かりました。やめたくてもやめられない人が多いのも事実です。禁煙は本人が「やめたい」と思うことが一番重要ですが、周囲の人たちの協力が欠かせません。たばこを吸う人と吸わない人が良い関係を保つために、お互いに思いやりや理解を深めることが大切です。お互いが気持ちよく生活していくために、ちょっとした気配りを心掛けましょう。
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(資料4) 喫煙開始年齢別に見た肺がんの死亡率
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▽▽ ほっとコラム △△ 〜まずはこんなことから始めてみましょう〜
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★人の周囲での喫煙はやめましょう。
★携帯灰皿を用意して室外で吸いましょう。
★ たばこをやめる心意気を持ってみましょう。
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医療機関検診受診券発行のご案内
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市から発行された受診券を利用し、指定医療機関で「子宮がん検診」、「骨粗しょう症検診」が受診できます。ぜひ、ご利用ください。
発行期間:4月7日(水)〜12月10日(金)
月〜金曜日(祝日を除く)、午前9時〜午後5時
場所:市保健センターまたは市役所総合窓口
受診券有効期間:発行日〜12月17日(金)
*自己負担金は病院受診の際、お支払いください。
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自己負担額 |
30〜69歳 |
70歳以上 |
子宮がん検診 |
1,500円 |
1,000円 |
骨粗しょう症検診 |
1,000円 |
500円 |
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指定医療機関は受診券発行時にご案内します。
*毎年10月から12月の間は混雑しますので、早めの受診をお勧めします。
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子宮がん検診の市外受診を希望される方へ
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子宮がん検診は、県内一次登録医療機関で受診できます。市外受診の場合、受診券のほかに医療機関あて書類一式が必要になります。市保健センターでの受診券発行時に、必ずお申し込みください。
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第2回アルコール健康相談
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市では市内の断酒会にご協力をいただき、アルコールについての健康相談を実施します。アルコールに関する悩みをお持ちの方、またはご家族の相談をお受けしますので、ご希望の方は当日直接会場にお越しください。保健師または断酒会会員が相談をお受けします。
日時:3月13日(土)午後1時30分〜3時30分
場所:市保健センター
※ 相談日以外でも随時、相談を受け付けています。電話または窓口でご相談ください。
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問い合わせ 市健康管理課 電話 873-2111内線1741〜1744 
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