五穀豊穣、天下太平、山間の村は車と人で埋め尽くされた!そんな感じの水府村中染会場。
牛久市を午前四時に出発、六時少し前に着いた会場は、早くも防寒衣姿の見物客で満員状態です。座布団敷いて桟敷席で待つこと二時間。笙・ひちりきの音色と共に世話人に先導された神官が五人登場、厳かに神事が行われ、その後やっとお目当ての大田楽舞が始まりました。
舞は四段で構成されており、猿田彦の舞・獅子舞・巫女舞・三鬼舞で、特に三鬼舞は赤鬼は松明、黒鬼は斧、青鬼は金棒を持って荒々しく舞い、護摩火をたく神猿を追い散らし、お餅を取り上げてしまうので、泣く神猿のしぐさがとてもかわいらしく見えました。
最後に舞台からお餅や護摩木が配られると、前日の雨で舞台の周りはぬかるんでいるのもかまわず、見物人はわれ先に手を延ばし、七十二年に一度のご利益を授かろうと、ものすごい熱気でした。(写真:縁起物のお餅をもらおうと舞台に殺到する見物人)
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