今、医療制度改革が取りざたされています。その大きな目玉として、高齢化の進展で増大する医療費の伸びを抑制するため、特に生活習慣病の予防強化など長期的対策も盛り込まれています。
　今回の改革では、「治療重視の医療から、疾病の予防を重視した保健医療体系への転換を図っていく」との方針が掲げられました。これからは、皆さん自身がそれぞれ健康に対する自覚を持って、主体的な健康づくりが大切となります。

今、元気で過ごしている皆さんへ

　厚生労働省の資料によると、健康診断で「肥満・血圧・脂質・代謝系(血糖値など)」の４項目について、すべてに異常が見つかった人と異常が１つも見つからなかった人を比べると、10年後の医療費に３倍の差が出るというデータがあります。個々の程度の差はあるにせよ、大半の方は１つや２つの異常があります。元気でいられる今こそ、しっかりした体力づくりのチャンスだと思いませんか？

あなたはどちらの直行便に乗車しますか？ …10年後

◎ネン・ネン・コロリ直行便(入院・寝たきり)

　まだまだ若いし、体力に自信がある。暴飲暴食、喫煙、夜更かし、休みは部屋でごろごろ。こんな生活の繰り返しが、糖尿病、高血圧症の始まりです。つまり、知らず知らずのうちに生活習慣病の一歩手前にいるのです。どうか、血管がボロボロになる前にお願いします。楽な生活を改め、肉体的な負荷を少し与えてください。そして「ピン・ピン・コロリ直行便」に乗り換えてください。

◎ピン・ピン・コロリ直行便

　「ピンピンと健康で長生きして、最期はコロリと天寿を全う」、こんな人生だったら最高です。それには、今までの不摂生を改めるしかありません。少しずつでいいですから、生活スタイルを変えてみることです。
　50歳を過ぎたらまず、しっかりした体力づくりです。思い切ってたばこもやめる。浮いたたばこ代は、家族そろって外食。健康に良いし、家族も喜ぶ。まさに一石二鳥。近距離なら車に頼らず歩くことです。自転車通勤もお勧め。何よりも環境にやさしいし、体力保持にはうってつけ。いかがですか？ 実践する価値はあると思いますよ。

老後こそ最良の人生

　老後こそ、自分自身のために生きる人生だと思いませんか？ すべての責任から解き放され、何のしがらみもなく、自由で豊かな人生を思う存分楽しむことができます。やりたいことはたくさんあるはずです。旅行もいいですよね。趣味を生かしたサークル活動や文化活動、ボランティア活動も素晴らしいです。それにはまず、健康でいられることが最低条件です。だからこそ、今日から健康づくりの実践です。

無受診者からの無言メッセージ

　先月掲載した75歳以上の無受診者(健康市民)で、肥満の方はいませんでした。むしろ大半の方々はやせ型でした。これも個別訪問を実施した大きな発見です。やはり、肥満は健康への大敵ということがうなずけます。中高年からは、体重計を友だちにして、日夜汗を流すことをお勧めします。

報告

　平成17年度、牛久市国民健康保険が優良保険者として国保中央会から認定されました。当然、加入している被保険者の方々も優良被保険者ということになります。
　また、75歳以上を対象とした無受診者表彰制度では、ほかに例のない個性豊かな保健予防事業を実践したということで、厚生労働省の補助対象事業となりました。

問い合わせ　市医療年金課電話８７３・２１１１内線１７２４