「コミュニティFM放送局の開設」についてご意見を伺います


 牛久市では現在、市民の情報交流手段として、また市民に役立つ情報の共有を進めるための手段として、コミュニティFM放送局の開設を検討しています。
 今回のアンケート調査は、市民と情報を共有し、市民と一緒に知恵を出し合いながら課題を解決していく行政運営の一環として、コミュニティFM放送事業化の検討過程(政策形成過程)で、市民の意向を反映するため実施するものです。なお、調査結果については後日、広報うしくに掲載します。多くの市民の皆さんのご協力をお願いします。

★まずはこちらをお読みください。

1.コミュニティFM放送って何だろう(コミュニティFM放送の概要と目的)

 コミュニティFM放送は、市区町村を単位とする出力20W以下のFM(超短波)の商業放送で、今年10月現在で全国に167局(県内では、水戸市と鹿嶋市に各1局)開局されています。可聴範囲は、地形や送信所の立地で大きく左右され、一概に面積では説明できませんが、目安としてはおおよそ20km以内です。
 コミュニティFM放送の目的は、市町村内のコミュニティ情報・行政情報・福祉医療情報・地域経済産業情報・観光情報など地域に密着した情報を提供することを通じて、当該地域の振興、そのほか公共の福祉の増進に寄与することであり、コミュニティFM放送局の設置が、「まちづくり」への効果を期待されたものであることが分かります。
 周波数については、76〜90MHz(メガヘルツ)の電波を利用するため、一般に市販されているFMラジオで聞くことができます。コミュニティFM放送は、既存の県域民放FM放送などと同じ技術基準の放送方式を使用しますが、小出力の放送という性格上、その放送内容は狭い地域的エリアの住民を対象とした、いわゆる地域情報を中心とした番組構成になっています。

2.どのように役立つの(コミュニティFM放送の効用)

 コミュニティFM放送が注目を集めたのは、平成7年に起きた阪神・淡路大震災の時でした。災害時での情報提供手段として、コミュニティFM放送は被災住民が最も知りたかった身近で緊急な情報を伝えるのに役立ったのです。また地方分権の中で、地域の情報について行政と住民が、また住民同士が共有することが必要であると言われていますが、コミュニティFM放送はそのための有効な手段として「地域社会の活性化につながるメディアである」との期待感があります。これは、これまでの「マス・メディア(広く情報を伝達する手段)」が、一方的な情報の送り手だったことに対して、コミュニティFM放送の最大の特徴である「地域性」は、「情報の受け手」のみであった住民に「情報の送り手」としての活動の場を提供するものだからです。また、このような情報提供者としての活動は、住民に主体的に社会参加しているという意識をもたらし、まちを動かす内発的な力を生み出すことにもつながるだろうと言われています。

3.市町村との関係は?(コミュニティFM放送局の経営基盤と地方自治体の関与)

 コミュニティFM放送の事業者は法人でなければならないこととなっていますが、これまで開局された放送局の大部分が株式会社となっています。しかし、狭い聴取エリアのコミュニティFM放送局は、広域の民間放送局並みに広告費収入を得ることは難しく、そもそもコミュニティFM放送は営利事業としては採算性に乏しい事業です。そこで、「防災対策」の観点から、市町村がその設立に際して、出資などをしている事例が数多く見られ、現在全国の約5割強の放送局が第3セクター(公共機関と民間の共同出資による事業体)での経営となっています。

◆関東地方における開局状況(今年10月現在)

 東京都…10(6) 神奈川県…10(7) 千葉県…3(1) 群馬県… 3(3) 埼玉県…2(1)   茨城県…2(1) 山梨県… 1(0) 栃木県…0  ※( )内は第3セクターによる開局数

4.市民との関係は?(放送ボランティアの存在)

 既存の多くの放送局において、市民は視聴者としてだけでなく、番組に出演したり、また番組作りに参加しています。資金の少ないコミュニティFM放送局にとって、社員としてではなくボランティアとして番組制作や放送に参画し、局の運営を支援する住民(放送ボランティア)は、貴重な存在として重要な役割を担っているのです。放送ボランティアの仕事内容は、「どこまでをボランティアに任せるか」という局の方針によって差が見られますが、取材、製作、出演、音響操作など放送全般について活躍が見られるとともに、局によっては、営業総務的な放送業務を支える仕事に従事している例も見られます。

★次の設問にお答えください。

設問1【コミュニティFM放送の必要性】

あなたは今後、市内の情報交流手段としてコミュニティFM放送が必要だと思いますか?一つ選んでください。

1.必要である
2.どちらかといえば必要である
3.どちらかといえば必要でない
4.必要でない
5.分からない

設問2【市の出資の是非】

コミュニティFM放送局の設立について、市が出資すべきだと思いますか一つ選んでください。

1.積極的に出資すべきである
2.市の責務として多少の出資は必要である
3.できる限り出資すべきではない
4.出資すべきではない
5.分からない

設問3【市民参画意識】

あなたは「放送ボランティア」として番組制作などの放送支援活動に参画したいと思いますか?一つ選んでください。

1.積極的に参画したい
2.機会があれば参画したい
3.どちらかといえば参画したくない
4.参画したくない
5.分からない

設問4【自由意見】

コミュニティFM放送の事業化について、具体的なご意見があればお聞かせください。

●あなた自身についてお伺いします。

設問5【性別】あなたの性別は

1.男性    2.女性

設問6【年齢】あなたの年齢は

1.20歳未満 2.20歳代 3.30歳代 4.40歳代 5.50歳代 6.60歳代 7.70歳代 8.80歳以上

●回答方法

アンケート送信フォームから送信してください。

締め切り日:12月31日(水)

問い合わせ 市政策審議室 電話 873-2111内線3301