NEXT BACK TOP

青少年相談員だより 〜愛のパトロール〜

私たち青少年相談員は、次代を担う青少年の健やかな成長を願い、活動しています。

地域活動を通して

 私たち青少年相談員は、次代を担う青少年が心身ともに健全に育つことを念願し、日々活動を続けています。その一環として、市内の中学校地区を分担してパトロールを実施しています。今回は、その活動を紹介します。

◎牛久第一中学校地区     気になる有害図書類

 毎月、第1金曜日の夕方に牛久駅・ひたち野うしく駅周辺、大型店舗や書店などを中心にパトロールを行っています。パトロール中、数人で喫煙している高校生たちを見掛けたとき、注意をすると反抗的な態度を見せることもなく素直に応じてくれました。
 有害チラシについては、毎回公衆電話ボックス内などを確認していますが、依然として無くならない状態なので、これからも撤去作業を続けていきます。
 有害図書類の取り扱いは、一部の書店で設置方法が、いまだに条例の主旨に沿った対応がされていないのが実情です。
 青少年の健全な育成を図るために、ぜひ実施してほしいです。

◎牛久第二中学校地区   危険な薬物使用

 最近、覚せい剤やシンナーなど、薬物を乱用する子どもが増えていると言われています。子どもたちの間で薬物が広まるときは、「ダイエットにいい」、「集中力がついて勉強やスポーツに効果的」などという嘘が付いて回ります。子どもは、初めはスリルを求めて好奇心で手を出します。そして、仲間意識を強めようと友人を誘います。誘われた友人は拒否して仲間外れになることを恐れて、薬物を受け入れ、やがては薬物なしでは生きていけなくなってしまいます。そうならないように、薬物の有害性や危険性を子どもたちに徹底的に理解させなければなりません。たった一度でも薬物の使用は犯罪です。もし、子どもの薬物使用に気が付いたら、すぐに青少年相談員や市児童福祉課に相談してください。

◎牛久第三中学校地区  健全な環境

 地区内のパトロールは、主に第3木曜日の夕方に、牛久駅やその周辺の大型店舗などで実施しています。以前は牛久駅西口の通路で青少年の喫煙を見掛けましたが、最近は無いようです。また、三日月橋周辺やビデオショップなどの店舗もパトロールし、青少年に声を掛けています。
 現在、牛久市の駅周辺には風俗産業や過激な飲食店が全く無いので、この町並みを未来の子どもたちにも残したいと思い、パトロールを続けています。また、駅周辺の公衆電話ボックス内のチラシや勧誘ポスターをはがすようにしていますが、違法な業者に付け入るすきを与えないように、市民の関心が高まれば良いと思っています。

◎下根中学校地区  携帯電話が凶器に

 ある日、電車に乗っていると、女子高校生4人が乗り込んできました。4人とも片手に携帯電話を持っていました。このような光景は、今では珍しいことではありません。
 新聞に、携帯電話があまりにも急速に普及し、家庭や教育現場の危機意識が追い付かないのが現状という記事がありました。携帯電話で出会い系サイトを利用し「友だちがやってたし、遊ぶ金が欲しかったから」という理由で、とても簡単に少女売春が行われているという事実を、大人は深く認識しなければなりません。次代を担う青少年が健全に育つことを願って、正しい性の知識を教える必要があると思います。

◎牛久南中学校地区  家庭が大事

 日脚が伸び、公園で遊ぶ子どもたちの姿も多く見られるようになりました。コンビニエンスストアの前では、塾に行く前の中学生がおでんや肉まんを食べている姿を見掛けます。「風邪などひかないで頑張って!でも、できれば家で食べてほしいなあ」と思います。
置メモで買春
 昨年、女子高校生が牛久駅周辺の自転車駐輪場に残したメモに連絡をとっていた男性が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反で逮捕されるという事件がありました。
 出会い系サイトやカメラ付き携帯電話での盗撮など、携帯電話の利便性を超えた違法行為が非常に多くなってきました。
 私たちは、子どもたちにとって家庭が一番大事だと思います。手は離しても、目は離さないでほしいと願っています。

茨城農芸学院を視察しました

 1月27日に私たち牛久市青少年相談員は、久野町にある茨城農芸学院を訪問しました。
 茨城農芸学院は、昭和24年1月に創立。平成4年3月に施設を全面改築し、本館は親鳥が羽を広げてひな鳥に餌を与えている様子をイメージした建物となっています。敷地面積は、全国で最も広い、27万平方メートル(東京ドーム5個分)です。関東・甲信越・静岡の家庭裁判所の審判で少年院送致の保護処分決定のあった少年を収容し、心身ともに健全な少年を育成するための矯正教育を行う法務省所管の施設です。また、ここは別名筑波技能訓練所と言われ、学院生たちは希望により多彩な職業資格、技能を取得することができます。
 この日は雨の降る肌寒い日でしたが、学院生たちは体育館で掛け声とともに歩行訓練を行ったり、パソコンの授業を熱心に受講したり、真剣なまなざしで溶接実習をしていました。屋外には相撲の土俵があり、以前に宮城野部屋の力士の慈善相撲が行われた後、学院生たちはちゃんこ鍋を力士たちに振る舞ったそうです。また、実習造園場があり、整然と何種類もの木々が植林され、グランドでは、資格取得のために建設機械運転時の安全確認の練習が行われていました。
 視察後に次長から近年の少年非行についての説明を受け、私たちは学院生たちが日常生活に必要な社会適応能力を身に付け、一日も早く社会復帰できることを祈って、茨城農芸学院を後にしました。

置かないで! 有害自販機 わが街に

 青少年の健全育成、環境浄化のために下記の「自動販売機の3ない運動」を進めましょう。
自動販売機の3ない運動
 b貸さない b置かせない b買わない
【有害図書・ビデオなどの販売機を置かせないポイント】
・高額な地代を示されても、業者に土地を貸さないこと
・自動販売機の管理委託料が多額でも、管理者にならないこと
・内容のはっきりしない自動販売機設置の甘い言葉に注意すること
・ 設置交渉を受けたとき、すぐに承諾や契約をせず、必ず市児童福祉課、青少年育成牛久市民会議などに相談すること

問い合わせ 市児童福祉課電話029-873-2111内線1733
      青少年育成牛久市民会議(市生涯学習課内) 電話029-871-2301


NEXT BACK TOP